お金を支払う感覚を身につける

お金の扱い方を子どもに教えるというのは、子育ての最重要テーマのひとつです。

 

物を買うにはどうすればいいか?

お店に行って、欲しいものをカゴに入れて、おサイフの中身を超えないように総額を計算して、カゴをレジへ持っていって、店員さんにお金を渡す。

この一連の動作を、おつかいを通して学んでいきます。

 

月のお小遣いはいくらにすればいいか?

それぞれの家庭の方針、各学年での金額の目安、兄弟間のバランス、携帯代との棲み分け、お小遣いアップをせがまれたときにどう対応するか、等々。

いろんな思惑が交差して、金額が決まりますね。

 

お年玉をどう管理するか?

そもそも管理すべきか?お母さんが預かっておくから、と言って永遠に帰ってこないのか?でも逆にすべて子どもに委ねてしまうと一瞬で無駄遣いしてしまうのではないか?

こちらも、子どもの貴重な収入源ですから、親子ともに真剣に考えることでしょう。

 

このように、お金の使い方を子どもに教えると考えたとき、一般的には3つの切り口があります。

①お金を支払う。

②お金を貯める。

③お金を渡す。

 

この中で、②と③については、基本的にどの家庭でも熱心に教えていますね。

お年玉は全部使わずにちゃんと貯金しなさいとか。

今度のテストで100点とったらお小遣いアップしてあげるとか。

この親子のつばぜり合いは、小学校より前から始まり、高校卒業あたりまで続きます。

 

でも、①に関しては、せいぜい小学校低学年までしか教える(教わる)ことはないです。

ただ、必要な金額を店員さんに渡すだけですから。

しかし、この「お金の支払い方」を見つめなおすと、実はとても大事なことであると思うのです。

 

いま、決済方法はさらなる多様化をみせており、

我々は何にいつ幾ら払っているのかを把握するのがとてもむずかしくなっています。

現金払いだけならいいのですが、口座引き落とし、クレジットカード払い、ネット決済など、

すぐに手持ちのお金が減るわけではない支払い方法&支払い機会がどんどん増えていきます。

 

また、昨今のソーシャルゲームの隆盛は、携帯代にカモフラージュするという形で、

支払い感覚をマヒさせているから成り立っています。

これはパチンコと同じで、金銭感覚が狂うというか、『支払い感覚』を失ってしまうことの恐ろしさを映し出しています。

 

さらには、子ども時代と違って、大人になると具体的なモノにお金を支払うのではなく、

目に見えない「サービス」に支払うことが増えてきます。

生命保険とかならまだいいのですが、税金とか教育費とか、

何に幾ら使って、どれだけのリターンがあるのか、まったく見えてこないサービスもあります。

リターンの価値判断は人それぞれですが、せめて「何に」「幾ら」という支払い時点の感覚は、

きちんと認識しておく必要があります。

 

こういった「お金を支払う感覚」を身につけさせるには、どうしたらいいでしょうか?

 

私が考える一番簡単な方法は、「親が支払うお金を、子どもに支払わせてみる」です。

当たり前ですが、子どものお金で親の買い物をするわけではなく、

親のお金で親の買い物をするとき、支払いの手続きを子どもに代行させるということです。

数百円程度の買い物でなく、例えば家具を買うときの数万円レベルの支払いを、

親のカードじゃなくて、子どもに現金を持たせて店員さんに渡させ、お釣りを受け取らせる。

習い事をさせているのであれば、お月謝を現金で子どもに持たせる。

 

もちろん、子どもが病気にかかったとき、病院代を子どもに支払わせる必要はありません。

心理的に負担にならない程度で、金銭感覚を育てるために、

こういうやり方でお金に触れさせるのはアリなんじゃないかと思うのです。

 

 

 

「お金を支払う感覚」が身につくと、「人はいつどうやってお金を支払うのか」が感覚的にわかるようになります。

それはすなわち、ビジネスを組み立てる能力に他ならないのです。

 人は何に対してならお金を支払うのか。

 人はどんな方法であれば、お金を支払いたくなるのか。

 人は誰に対してなら、お金を支払ってもいいと思うのか。

これらはむしろ、大人が学ぶべきことですね。

自分の給料を下げる覚悟はあるか?

台風前夜にこんばんは。

みなさま無事に帰宅されたでしょうか。

明日の朝はちゃんと電車が動いてくれるのか・・・!?

 

さて今日は、この間ネットでたまたま見つけた、

台湾人の女性の働き方についてのインタビューを読んで、思ったことを書きます。

タイトルのとおり、台湾では女性が働くのは当然のことなんですね!

 

「女性も働くのは当たり前」~女性の社会進出先進国の台湾人女性にインタビュー

http://ameblo.jp/womenlabo/entry-11638098647.html

 

〜以下、元記事からの引用です〜

 

■ 女性の社会進出が進んでいる理由は、金銭的必要性と母親の家事育児負担の少なさが大きいのでは。

Rika 近い位置にある国なのに、全然違いますね。どうしてなのでしょうか?

キン  いろいろな理由が考えられますが、大きなところでは、金銭的な必要性と母親の家事・育児の負担の少なさが日本と違うのだと思います。

まず金銭面では、男性1人の収入では、一家族の収入を賄うことが難しいため、女性も働く必要があることが多いのだと思います。台湾は日本より給与水準が低く、男女の賃金差もあまりないように思います。

母親の家事・育児負担という視点では、親と同居していて、祖父母が孫の面倒を見てくれる人が多いと感じます。また、男性も家事や育児を分担してくれますし、金銭的に余裕のある家庭ではハウスキーパーを雇うことも特殊なことではありません。安くておいしい屋台などの外食も発達しているので、毎日料理をしなくても大丈夫だったりもします。

こういった環境があるので、母親が仕事に出やすいのだと思います。

 

〜ここまで〜

 

なるほど、日本と台湾の違いが見事に濃縮されている意見ですね。

 ・ 台湾:祖父母との同居世帯が多い  ⇔  日本:核家族化が進んだ

 ・ 台湾:男性も家事・育児に積極的  ⇔  日本:まだまだ浸透していない

 ・ 台湾:外食が旨い・安い・一般的  ⇔  日本:「奥さんがつくる手料理」が望ましい

確かにこれら3点は、育児や家事の負担を減らすには大切なことでしょう。

女性の働きやすさがアップすること間違いなし。

 

でもよくよく考えると、日本に住んでいてもこの程度の課題であれば、

少し頑張ればクリアできてしまいます。

職場が東京で祖父母が関東在住であれば、祖父母の家に同居するか、近くに引っ越せばいい。

それが無理なら保育園に入れればいい(競争は厳しいですが)。

日本でもイクメンがもてはやされ、台湾ほどでなくても認知度は上がっています。

日本でも当然、外食はできるし、安くて美味しい冷凍食品もいっぱいあります。

 

では、日本と台湾とを隔てる越えられない壁、それは何か。

そう、収入です。

 

上に引用したインタビューの内容が正しいものとすると、

台湾では夫婦どちらか一方の稼ぎだけでは足りないため、共働きが合理的な選択となります。

大半の世帯が共働きを選択するため、

社会制度や企業運営は「共働きを前提」として設計されるようになります。

その結果、社会はより共働きしやすい環境をつくろうとし、さらに合理化が進みます。

 

翻って、日本では戦後長らく、男性は働き女性は家庭を守る世帯の形が理想とされました。

経済が発展するにつれ、収入も増えていきますが、

結婚して奥さんを養い、子どもが産まれたらこちらも養い、

加えて家のローン、車の維持費や子供の学費など、歳をとるにつれ支出も増加していきます。

家庭を維持するのが大変になっていくのです。

 

すると、どうなるか。

どういう社会制度が合理的なものになるか。

昔ながらの封建制も相まって、社会は「年功序列」の制度を生み出します。

つまり、歳をとるにつれ、家族を養い家庭を維持するためにお金がかかるようになる。

だから、若いうちは背負うものがないので”割安”な給料で我慢し、

そのぶん家庭を持つ年齢になったら、家族を養えるように”割高”な給料をもらえるようになる制度。

こうすれば、旦那ひとり分の稼ぎで奥さん子どもを養うことができます。

 

この日本的な制度の中で、共働きをしようとするとどうなるでしょうか。

若いうちはいいとして、子どもが産まれて家も買い、40代に差しかかるころ、

”割高”な給料をもらい始めるころ、

その時まで共働きを続けていると、どうなるか。

 

夫婦ともに、”割高”な給料をもらい続けることになります。

 

会社からすれば、奥さんを養う必要があるから”割高”な給料を払っているのに、

その奥さんが旦那と同等の給料を稼いでいるのなら、

この夫婦は”割高”な給料を二重取りしている、”2倍割高”な世帯ということになります。

 

さて。

この”2倍割高”な世帯が、会社に対して

「育児のために早く帰りたい!子どもが病気になったら突発でも休みたい!」

「会社の命令であろうと、家庭が大事だから転勤はしたくない!」

と言い出したらどうなるでしょうか。

”3倍割高”、”4倍割高”世帯のできあがりです。

 

さあ。

この膨れ上がった割高感を解消し、

会社に対して、社会に対してフェアな働き方を実現するには、どうしたらいいでしょうか。

私が考える答えは、単純です。

”割高”を”割安”にするには、金額を安くすればいい。

給料を安くすればいいのです。

しかも、夫婦ふたりとも。

「共働き先進国」である、台湾と同じように。

 

私は、女性が仕事と育児を両立し、働きやすい社会をつくるためには、

女性の給料も、そして男性の給料も、いまより低くする必要があると考えています。

育児を名目として、給与水準を他のひとより低く設定しているのであれば、

育児があるので毎日残業せずに帰っても、文句は言われないでしょう。

ここでポイントなのは、”男女両方とも下げる”です。

たとえば女性のほうだけ下げてしまうと、「仕事と育児の両立」の負担は女性にのみ掛かってしまいます。

 

もちろん、今までどおり高い給料がほしいひとは、

夫婦どちらか一方が、バリバリ働ける会社に就職すればよいです。

ですがもし、「女性も社会にでて働くべき、共働きを推進すべき!」という考えの方がいましたら、

あなたは今もらっている自分の給料を下げてでも、それを実現したいと思いますか?

 

国に頼るだけではダメ、会社に文句を言うだけでもダメ。

自分の腹を切る覚悟がないと、この問題は解決できないのではないかと思います。

 

このテーマはとても切り口が多く深いので、たびたび取り上げて記事にしていくつもりです。

 

 

「趣味は育児です。」

先月、無事に子どもが産まれました。

年休をとって立会い出産を経験しましたが、

お産の大変さ、いや”壮絶さ”を目の当たりにして、

産んでくれた嫁には、お疲れさまとありがとうの気持ちでいっぱいです。

 

いまは産後の療養期間ということで、嫁が実家で生活しているため、

私の育児は本格的に始まってはいないのですが、

日々の育児生活で思ったこと、感じたことを記録しておこうと思い立ち、

ブログを開設しました。

 

さて。

最初のテーマを何にしようか考えましたが、

ブログのタイトルを『趣味は育児です。』とした理由について書こうと思います。

 

 

(1)「趣味は育児です。」という言葉が浸透したら面白い。

 

いまの世の中で、育児を『趣味』と捉えているひとはどのくらいいるでしょうか。

googleで「趣味 育児」と検索すると、上から順に、以下のような結果になります。

10番目にやっと、

というタイトルが出てきます。

つまり、趣味=育児と考えているひとは少数派で、

趣味=『育児の合間にする、育児とは別のもの』と考える人が多数を占めているように見えます。

 

この現状から、

「私の趣味は育児です。」と言うひとを増やすことができるのか。

『育児は、趣味のカテゴリのうちの1つ』という世の中の認識を生み出すことができるのか。

それを試してみて、うまくいったら面白いな、と思います。

 

 

(2)「趣味は育児です。」という考え方で、生き生きとした世の中になる。

 

もし職場で、「趣味は育児です。」とひとに話したとき、どういうことが起こるでしょうか。

  • 子どもを持つ同僚や、上司・先輩・後輩との格好の話題ができる。
  • 話題がわからない職場の若い女性とも、育児ネタならお話できる。
  • 育児の苦労話や失敗談を周りのひとに話すことで、盛り上がったりストレス解消になったりする。
  • それがエスカレートすると、育児の”苦労自慢”が始まり、父親グループ内で競い合って育児に参加するようになる。
  • 行きたくない飲み会は、「あ、子どもの世話があるので、すみませんが今日は・・・」と断りやすくなる。
  • 特にこれといった趣味がなく、「休みの日は何してんの?」と聞かれると返答に困るひと(←私)も、堂々としていられる。

 

もし育児が、「男性の趣味のカテゴリの1つ」と世間一般に認識されたら、なにが起こりうるでしょうか。

  • 男性が他の趣味にかけるお金が、育児グッズや育児サービスに向かうようになり、育児産業が活性化する。
  • 男性向けにデザインされた育児グッズがより多く出てきて、ファッションの1つになる。
  • 『父の日』に、育児グッズがプレゼントされるようになる。
  • 子どもとの触れ合いをきっかけとして、料理、カメラ、旅行、スポーツなど、他の趣味に目覚め、人生が充実する。
  • ファザーリング・ジャパンのような、父親サークルみたいなグループが増え、さらに父親育児が活性化する。

 

 

(3)「育児は趣味です。」と言えるほどに、育児をラクで楽しいものにしたい。

 

私のような新米パパが、「趣味は育児です。」なんて言うと、

「なに舐めたこと言っとんじゃこのボケが」

「育児の辛さを知らないから・・・」

というふうに思われる方が多いかなと思いますが、たぶんその通りだと思います。

私も本格的に育児に携われば、「育児って辛いわ・・・話が違う・・・」と、あの頃の自分を殴りたくなるのだと思います。

ですが一方で、「絶対に、いずれ楽しくラクになってくる」と信じており、そのスタンスを貫くつもりです。

 

私と嫁は共働きを続けていくつもりなので、

育児がこれからもずっと『辛いもの』であり続けると困るのです。

だから、常に創意工夫して、根性論で疲弊するのではなく科学的に考えて、

育児の負担を減らしていく必要があります。

 

また、そもそも『趣味』とは、大変さを内包しているものと考えられます。

釣りでもゴルフでもマラソンでも、囲碁でも将棋でも絵画でも、

上手になるまでは辛い練習を積み重ねるものです。

それは、その先にあるたった一瞬の達成感を得るために。

育児も同じだと思います。

夜泣きや食べ物、体調管理などに工夫を凝らし、育児の技術を磨いて、

その先にある子どもの笑顔と健康を得るため、頑張れるものではないでしょうか。

 

 

と、ここまで書くのに2時間くらいかかってしまい、

早くも書き続けるのが不安になってきましたが、

子供をあやす合間にでも、少しずつ書きためていきたいと思います。